2025/07/30
✅ ゼップバウンドの適応条件(保険適用での処方対象)
(1)適応の条件
高血圧、脂質異常症又は2型糖尿病のいずれかを有し、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られず、以下に該当する場合に限られます。
BMI 35以上
または
BMI 27以上かつ、肥満に関連する健康障害を 2つ以上併せ持ち、そのうち高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかが診断され、薬物療法を含む適切な治療が行われていること。
(2)肥満関連健康障害の例
耐糖能異常(糖尿病含む)、脂質異常症、高血圧
高尿酸血症、冠動脈疾患、脳梗塞、非アルコール性脂肪肝
月経異常・不妊、睡眠時無呼吸症候群、運動器疾患(膝・股関節等の変形)
肥満関連腎疾患 等
(3)生活習慣療法の実施
6か月以上の食事・運動療法を継続し、かつ2か月に1回以上、栄養指導を受け、その記録が確認できること。
(4)医療機関・医師の要件(最適使用推進ガイドラインに基づく)
専門医(日本内分泌学会、日本糖尿病学会、日本循環器学会認定医など)が常勤で所属している教育研修施設
医師要件:医師免許取得後初期研修終了後に、高血圧・脂質異常症・2型糖尿病・肥満症診療に5年以上の臨床経験を有する
または、医免取得後7年以上で、そのうち5年以上を関連疾患研修に費やしていること
管理栄養士による栄養指導体制が施設内に整備されており、その記録を残すこと
🩺 その他の制約事項
新薬としての扱い上、発売から約1年間は1回最大14日分(2週間分)までしか処方できず、2週間ごとの通院が必要。2025年春ごろまでは継続的処方に制限あり。
上記のように保険適応の基準がかなり厳しいのが現状です。(2025年7月30日時点)
当院は認定施設ではないのでゼップバウンドの処方はできません。
当院ではゼップバウンドと同じ成分のマンジャロを用いて自由診療で肥満治療・ダイエット外来を行っております。詳細は当院ホームページの肥満・ダイエット外来をご覧ください