梶山内科クリニック|京都市下京区西七条東御前田町の内科・糖尿病内科・循環器内科

MENU
ご連絡先はこちら Tel.075-326-8739

〒600-8898
京都市下京区西七条東御前田町20番地1
京都五条クリニックビル2階

  • HOME
  • ブログ
  • 自己血糖測定(SMBG)と持続血糖測定(CGM)の保険適応について
自己血糖測定(SMBG)と持続血糖測定(CGM)の保険適応について

自己血糖測定(SMBG)と持続血糖測定(CGM)の保険適応について

~糖尿病治療を支える大切なしくみ~

  1. 血糖測定ってどうして大切なの?

糖尿病の治療では、血糖値を安定させることがとても大切です。
血糖値が高すぎると合併症のリスクが増え、低すぎるとふらつきや意識障害が起きることも。

だからこそ、日常の血糖値を「見える化」することが、安心・安全な治療につながります。

  1. 血糖測定の2つの方法

自己血糖測定(SMBG

  • 指先から1滴の血を出して、血糖測定器で数値を測定
  • 自分のタイミングで血糖値を確認できる
  • インスリン量の調整などにも使われます

持続血糖測定(CGM

  • 小さなセンサーを腕や腹部に貼って、24時間血糖値の変動を自動で記録
  • スマホやリーダーでデータを確認
  • アラート機能で低血糖や高血糖の早期発見にも役立ちます
     例:FreeStyleリブレ、Dexcom G6など
  1. 保険が使えるのはどんなとき?

自己測定も、センサーを使った測定も、条件を満たせば保険で受けることができます。

自己血糖測定(SMBG)の保険適応

以下のいずれかに当てはまる方が対象になります:

  • 1型糖尿病の方
  • 2型糖尿病で1日1回以上インスリン注射をしている方
  • 妊娠中の糖尿病(妊娠糖尿病・糖尿病合併妊娠)

💡1日1回のインスリン使用:11回まで測定可能
💡1日3回以上のインスリン使用:1日最大4回まで保険適用

持続血糖測定(CGM)の保険適応

FreeStyleリブレ、Dexcom G6 などの保険適用対象】

  • 1型糖尿病の方
  • 2型糖尿病で1日1回以上インスリン注射をしている方

💡FreeStyleリブレなどは、2個(114日間使用)まで保険で使用可能
💡専用リーダーは初回処方時のみ保険適用対象です

  1. どんな費用が保険でカバーされる?

保険が使えると、以下のようなものがカバーされます:

SMBG(自己血糖測定)の場合

  • 測定器(1回のみ)
  • 測定チップ(1日最大4回分まで)
  • 穿刺器・針(ランセット)

CGM(持続血糖測定)の場合

  • センサー(14日ごとに1個)
  • 初回のリーダーまたはアプリ
  • 医師による指導・データの管理料

※患者さんの自己負担は通常3割(高齢者は1~3割)です。

  1. 保険を使うときの注意点
  • 医師の指導のもとで使用していることが前提です
  • 測定回数や使用機器は、決められた範囲内での使用が必要です
  • 記録(紙やアプリ)を残し、診察時に医師に見せるようにしましょう
  • 血糖測定の結果をもとに、インスリンや薬の調整が行われます
  1. よくある質問(Q&A

Q:インスリンを使っていないけど、CGMを使いたい

→ 現時点では保険適用外です。ただし、自費で使うことは可能です。希望される場合は医師にご相談ください。

Q:測定器が壊れたらどうする?

→ SMBGの測定器は保険では原則1回限りの支給です。故障時はメーカー保証や自費で対応となります。

Q:測定を忘れた日はどうなるの?

→ 測定回数に応じてチップが処方されるため、毎日の測定が前提になります。無理のない範囲で、習慣にしましょう。

  1. まとめ

血糖測定は、糖尿病の自己管理に欠かせない「健康の見張り役」です。
保険を上手に活用することで、負担を減らしながらしっかり血糖管理ができます。

✔ 医師と相談して、どの方法が合っているか確認しましょう
記録を活用して、自分に合った生活リズムを見つけましょう
わからないことは遠慮なくスタッフに聞いてください