2025/03/30
FreeStyleリブレ2(フリースタイルリブレ2)について
~毎日の血糖測定がもっとやさしく、もっと安心に~
- リブレ2とは?
FreeStyleリブレ2(以下「リブレ2」)は、腕に貼る小さなセンサーを使って、日常の血糖変動を自動的に記録できる機器です。今までのように何度も指先に針を刺さずに、血糖値の流れを確認できます。
また、低血糖や高血糖のときにアラート(通知)を出す機能もあり、安全に血糖をコントロールすることができます。
- どんなしくみ?
リブレ2は、以下の2つで構成されています:
■ センサー(皮膚に貼る部分)
- 上腕の後ろに貼り付けます(直径約3cm、500円玉ほどの大きさ)
- 14日間連続で使用できます
- 血液ではなく、皮膚の下にある「間質液」の糖を測定します
■ スマートフォン or 専用リーダー
- センサーをスキャンするだけで、今の血糖値を表示
- スマホをBluetoothで接続すれば、低血糖・高血糖時に音やバイブレーションでアラート通知が届きます
- 何が便利なの?
✅ 指に針を刺さなくても血糖の流れがわかる
1日に何回も指先に針を刺す必要がなくなり、痛みやストレスが軽減されます。
✅ 血糖の「動き」が見える
- 朝起きたときに高いのか?
- 食後に急に上がっているのか?
- 夜中に低血糖になっていないか?
など、血糖の「変化の流れ(トレンド)」をグラフで確認できます。
✅ 低血糖・高血糖のときにすぐわかる
リブレ2は、事前に設定した範囲を超えると自動でアラート通知を出してくれます。
→ 低血糖の自覚がない方には特に安心です。
- どうやって使うの?
■ センサーを貼る
- 医療機関で初回貼付をしてもらうか、自宅で自分でも簡単に貼れます
- 入浴・軽い運動・睡眠も通常どおりOK
- 剥がれやすい方は、テープで固定すると安心です
■ センサーをスキャンする
- スマホや専用のリーダーをセンサーにかざすだけで、現在の血糖値を表示
- スキャンしない時間が8時間を超えると、過去の記録が消えるため、1日最低3回以上スキャンするのが理想的です
- 安全に使うために知っておきたいこと
⚠ 実際の血糖値とのズレがあることも
リブレ2が測っているのは「間質液の糖」で、血糖値と少しズレることがあります(特に食後や運動中)。
→ 気になるときや、低血糖症状があるときは、指先での血糖測定を補助的に行いましょう。
⚠ アラートを使うにはBluetooth設定が必要
スマートフォンのBluetoothがONになっていないと、アラートが鳴りません。設定の確認を忘れずに。
⚠ センサーが外れることもある
汗や動きで剥がれることがあります。必要に応じて、テープやアームカバーで補強してください。
⚠ 皮膚トラブルに注意
かゆみ、赤み、かぶれが出た場合は、医師にご相談ください。
- 保険は使えるの?
リブレ2は、医師が必要と判断した糖尿病患者さん(インスリン治療中など)に対して、保険で使える機器です。
- センサーは1つで14日間使えます
- 1か月に2個まで処方可能(=28日分)
- 初回のみ専用リーダーを処方(スマホアプリでも使用可能)
※保険適用になるかどうかは、医師の判断で決まります。
- こんな方におすすめ!
- インスリンを使っている方
- 低血糖のリスクがある方
- 血糖の波をしっかり把握したい方
- 指先穿刺がつらい方
- 治療や生活習慣の改善につなげたい方
- 最後に
リブレ2は、毎日の血糖管理を「手軽に・正確に・安心して」行うことができる、新しいツールです。
ただ数値を見るだけでなく、自分の生活と血糖値の関係を知ることで、治療のモチベーションも高まります。
使い方や設定についてわからないことがあれば、遠慮なく医療スタッフにご相談ください。