2026/09/11
75gOGTTとは?糖尿病・糖尿病予備群を詳しく調べる検査
健康診断で、
「血糖値が少し高い」
「HbA1cが高い」
「糖尿病予備群と言われた」
という場合に行うことがあるのが、**75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)**です。
75gOGTTは、75gのブドウ糖を含む飲み物を飲んで、その後の血糖値の変化を調べる検査です。
空腹時の血糖値だけでは分からない**食後高血糖や、糖尿病になる前段階の「境界型」**を見つけるのに役立ちます。
どんな人が75gOGTTを受ける?
特に検査が推奨されるのは、
-
空腹時血糖110~125mg/dL
-
HbA1c 6.0~6.4%
など、糖尿病の可能性を否定できない方です。
また、
-
空腹時血糖100~109mg/dL
-
HbA1c 5.6~5.9%
-
肥満がある
-
高血圧や脂質異常症がある
-
糖尿病の家族歴がある
といった方についても、状況によって75gOGTTを検討します。
どのような検査をする?
基本的な流れは次のようになります。
① 10時間以上絶食して来院
まず空腹時の採血を行います。
② 75gのブドウ糖を含む飲み物を飲む
甘い炭酸飲料のような検査用の飲み物を飲みます。
③ その後、時間をおいて採血
特に重要なのが、ブドウ糖を飲んで2時間後の血糖値です。
検査目的によっては、30分後・60分後などにも採血し、血糖値だけでなくインスリン値を測定することもあります。
そのため、検査にはおよそ2時間以上かかります。
結果はどう見る?
75gOGTTでは主に、
空腹時血糖値と
ブドウ糖を飲んだ2時間後の血糖値
を使って判定します。
| 判定 | 空腹時血糖 | 2時間後血糖 |
|---|---|---|
| 正常型 | 110mg/dL未満 | 140mg/dL未満 |
| 境界型 | 正常型にも糖尿病型にも当てはまらない | |
| 糖尿病型 | 126mg/dL以上 | または200mg/dL以上 |
例えば、
空腹時血糖105mg/dL
→ 2時間後220mg/dL
という場合、空腹時血糖だけを見るとそれほど高くありませんが、75gOGTTでは糖尿病型になります。
このような「空腹時はそれほど高くないのに、食後に大きく血糖値が上がる状態」を見つけられることが、75gOGTTの大きな特徴です。
境界型(糖尿病予備群)も分かる
75gOGTTのもう一つの重要な目的が、境界型を見つけることです。
特に2時間後の血糖値が、
140~199mg/dL
の場合は境界型に該当します。
「まだ糖尿病ではないから問題ない」というわけではなく、境界型では将来糖尿病へ進行する可能性が高く、正常型と比べて動脈硬化のリスクも高くなります。
早い段階で体重・食事・運動などを見直すことが大切です。
HbA1cだけでは分からないこともある
HbA1cは過去1~2か月程度の平均的な血糖状態を見るのに非常に便利な検査です。
一方で、
「食事をした後にどのくらい血糖値が上がるのか」
までは詳しく分かりません。
そのため、
空腹時血糖は正常なのにHbA1cが高い
といった場合にも、75gOGTTを行うことで食後高血糖が見つかることがあります。糖尿病情報センターでも、空腹時血糖が正常でも食後血糖が高い「隠れた糖尿病」があるとされています。
検査前に注意することは?
正しい結果を得るため、通常は10時間以上絶食した状態で検査します。
検査当日の飲食や内服薬については、医療機関からの指示に従ってください。
また、検査中に歩き回ったり食事をしたりすると血糖値に影響する可能性があるため、基本的には院内で安静にして過ごします。
ブドウ糖液を飲んだ際に、一時的に吐き気や気分不良を感じる方もいます。体調が悪くなった場合はスタッフにお知らせください。
すべての人に75gOGTTが必要なわけではありません
すでに明らかな高血糖がある場合には、必ずしも75gOGTTを行う必要はありません。
例えば、強い口渇・多尿・体重減少などがあり、明らかな高血糖が疑われる場合には、まず空腹時血糖や随時血糖などを確認します。検査が必要かどうかは、健康診断の結果やHbA1c、症状などを確認して医師が判断します。
京都市で75gOGTTを検討されている方へ
梶山内科クリニックでは、糖尿病専門医による糖尿病診療を行っています。
健康診断で、
「血糖値が少し高かった」
「HbA1cが高い」
「糖尿病予備群と言われた」
「空腹時血糖は正常なのにHbA1cが高い」
という方もご相談ください。
健診結果や血糖値・HbA1cなどを確認し、必要に応じて75gOGTTなどの検査を検討します。
健康診断・人間ドックの結果をお持ちの場合は、受診時にご持参ください。
糖尿病について詳しく知りたい方へ
当院の糖尿病診療・検査・治療については、糖尿病内科のページをご覧ください。