2026/09/11
マンジャロで体重が減りすぎたら?1か月の減量ペースと注意点を解説
マンジャロを使用している方から、
「1か月で5kg減ったけれど大丈夫?」
「もっと早く体重を落としてもいい?」
「月に何kgくらい減るのが理想?」
といった質問をいただくことがあります。
マンジャロ(チルゼパチド)では食欲が低下し、治療開始後に体重が比較的速く減る方もいます。
しかし、体重は早く減れば減るほどよいわけではありません。
1か月に何kgくらいが目安?
一般的な減量では、週0.5~1kg程度、1か月に換算すると約2~4kg程度が、安全で持続しやすい減量ペースの一つの目安とされています。NICEのチルゼパチド処方ガイドでも同様の範囲が示されています。
ただし、これは全員に当てはまる数字ではありません。
例えば、
| 開始体重 | 月2kg減 | 月4kg減 |
|---|---|---|
| 60kg | 約3.3% | 約6.7% |
| 80kg | 約2.5% | 約5.0% |
| 100kg | 約2.0% | 約4.0% |
となります。
そのため、体重60kgの方と100kgの方で「月4kg」の意味は大きく違います。
開始体重が大きい方や治療開始直後では、1か月に4kg以上減ることもあります。一方、体重がそれほど多くない方では、月1~2kgでも十分な減量です。
月4kg以上減ったら危険?
月4kgを超えたら必ず危険、という基準ではありません。
治療開始直後は食事量や塩分摂取量が変わり、水分も減るため、最初の1か月だけ比較的大きく体重が落ちる場合があります。
ただし、
週1kg以上の減少が何週間も続く
毎月4~5kg以上の減量が続く
食事がほとんど取れない
筋力が明らかに低下している
といった場合には、一度医師に相談して減量ペースを確認した方がよいでしょう。
3か月でどれくらい減ればいい?
「3か月で10kg減らないと効いていない」ということもありません。
SURMOUNT-1の解析では、チルゼパチド治療開始12週時点で**5%以上体重が減っていた人は82%**でした。一方、12週で5%未満だった人も18%いました。
つまり、最初の1~3か月に急激に痩せることを目標にする必要はありません。
チルゼパチドの減量効果は数か月以上かけて続き、体重減少のスピードは徐々に緩やかになります。別の解析では、体重が安定してくる時期の中央値はBMIによって約24~36週でした。
急激に減量すると筋肉も減る
体重計で5kg減っても、5kgすべてが脂肪とは限りません。
SURMOUNT-1の体組成解析では、チルゼパチドによって減った体重のうち、平均すると約75%が脂肪量、約25%が除脂肪量でした。
そのため、食事量を極端に減らして短期間で体重を落とすより、
脂肪を減らしながら筋肉をできるだけ維持すること
が重要です。
タンパク質を確保し、スクワットなどの筋力トレーニングを取り入れることをおすすめします。
→ 「マンジャロ使用中の食事のコツ」
→ 「マンジャロ使用中の筋トレ・運動のコツ」
まとめ
マンジャロ使用中の減量は、一般的には
週0.5~1kg程度
=月2~4kg程度
が一つの目安になります。ただし、開始体重や年齢、BMI、治療開始直後かどうかによって適切なペースは異なります。
大切なのは、1か月に何kg落とすかを競うことではなく、体脂肪を減らしながら筋肉と栄養状態を維持することです。
体重が急速に減り続けている場合や、食事が十分取れない場合には、自己判断でさらに増量せず医師へ相談してください。
京都でマンジャロ治療をご検討の方へ
梶山内科クリニックでは、体重の減り方、食事量、副作用などを確認しながら対面・オンライン診療を行っています。