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健康診断で尿糖が出たら糖尿病?尿糖+・2+・3+の意味を解説

健康診断で尿糖が出たら糖尿病?尿糖+・2+・3+の意味を解説

健康診断や人間ドックで「尿糖+」「尿糖2+」などを指摘されると、「糖尿病なのでは?」と心配になる方も多いと思います。

尿糖が陽性になる原因として糖尿病は重要ですが、尿糖が出ただけで糖尿病と診断されるわけではありません。

一方で、空腹時血糖が正常でも食後に血糖値が大きく上昇し、尿糖が出ている場合もあります。そのため、尿糖を指摘された場合は、血糖値やHbA1cもあわせて確認することが大切です。

尿糖とは?

血液中のブドウ糖は腎臓でろ過されたあと、通常はそのほとんどが体内へ再吸収されます。

しかし、血糖値が高くなると腎臓ですべてのブドウ糖を再吸収できなくなり、尿の中に糖が出てくることがあります。これが尿糖です。

一般的には血糖値が180mg/dL前後を超えると尿糖が出やすくなりますが、この値には個人差があります。

そのため、血糖値が高くても尿糖が出にくい人もいれば、血糖値がそれほど高くなくても尿糖が出やすい人もいます。

尿糖だけでは糖尿病の有無や重症度を判断できません。

空腹時血糖について詳しく知りたい方は、
空腹時血糖100・110・126mg/dLの違いは?
もご覧ください。

尿糖+・2+・3+はどういう意味?

健康診断では尿糖が「-」「±」「+」「2+」「3+」などで表示されます。

  • :尿糖をほとんど認めない
  • ±:ごく少量の尿糖
  • :尿糖が検出されている
  • 2+:+より多く尿糖が検出されている
  • 3+以上:さらに多くの尿糖が検出されている

ただし、「+なら軽い糖尿病」「3+なら重い糖尿病」という意味ではありません。

尿糖の程度は、検査前の食事、検査した時間、水分摂取量、腎臓が糖を再吸収する能力などによっても変わります。

尿糖の数字だけを見るのではなく、血糖値とHbA1cを一緒に確認することが重要です。

尿糖が出る主な原因

1.糖尿病・高血糖

まず確認しておきたいのが糖尿病です。

特に食事のあとに血糖値が大きく上昇すると、空腹時血糖がそれほど高くなくても尿糖が陽性になることがあります。

そのため、

「健康診断の空腹時血糖が正常だったから糖尿病ではない」

とは必ずしも言い切れません。

HbA1cもあわせて確認し、必要に応じてさらに詳しい検査を行います。

HbA1cについては、
HbA1c 6.5%以上と言われたら糖尿病?
も参考にしてください。

2.腎性糖尿

血糖値が正常でも、腎臓から糖が尿へ出やすい体質の方がいます。これを腎性糖尿といいます。

血糖値やHbA1cには大きな異常がないにもかかわらず、繰り返し尿糖だけが陽性になる場合などに考えます。

尿糖が出ているからといって、必ず糖尿病というわけではありません。

3.SGLT2阻害薬を使用している

糖尿病・慢性腎臓病・心不全などで使用されるSGLT2阻害薬は、ブドウ糖を尿中へ排泄させることで作用する薬です。

そのため、SGLT2阻害薬を服用している方では、血糖値が良好でも尿糖が2+、3+などになることがあります。

この場合は、尿糖陽性そのものが薬の作用によるものです。

4.妊娠など

妊娠中は腎臓から糖が尿へ出やすくなり、血糖値が正常でも尿糖が陽性になることがあります。

ただし、妊娠糖尿病の評価が必要になる場合もあるため、妊娠中に尿糖を指摘された場合は担当医に相談してください。

尿糖が出たらどんな検査をする?

健康診断で尿糖を指摘された場合、まず血糖値とHbA1cを確認します。

これらの結果に加えて、年齢、体重、糖尿病の家族歴、高血圧、脂質異常症なども考慮します。

空腹時血糖やHbA1cだけでは判断しにくい場合には、**75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)**を行うことがあります。

75gOGTTではブドウ糖を飲んだ後の血糖値の変化を調べるため、空腹時には分かりにくい食後高血糖や糖尿病予備群を見つけるのに役立ちます。

検査について詳しくは、
75gOGTTとは?糖尿病・糖尿病予備群を詳しく調べる検査
をご覧ください。

尿糖が陰性なら糖尿病ではない?

尿糖が陰性だから糖尿病ではない、とは言えません。

糖尿病の初期では、血糖値が高くても尿糖が出ないことがあります。また、腎臓から尿糖が出始める血糖値には個人差があります。

糖尿病の診断では、尿糖ではなく、主に血糖値・HbA1cなどの血液検査を用いて評価します。

健診で尿糖が出たら受診した方がいい?

特に、尿糖が繰り返し陽性になる場合、血糖値やHbA1cも高い場合、糖尿病の家族歴がある場合、肥満・高血圧・脂質異常症がある場合は、一度詳しく調べることをおすすめします。

また、

「喉が異常に渇く」
「尿の量や回数が増えた」
「食べているのに体重が減る」

といった症状がある場合も早めに受診してください。

実際の初診で行う検査については、
糖尿病の初診ではどんな検査をする?
で詳しく説明しています。

まとめ

健康診断で尿糖+・2+・3+を指摘されても、尿糖だけで糖尿病と診断されるわけではありません。

一方で、糖尿病や食後高血糖が隠れている場合もあります。

尿糖を指摘された場合は尿糖の数字だけで判断せず、血糖値・HbA1cを確認し、必要に応じて75gOGTTなどで詳しく調べることが大切です。

梶山内科クリニックでは、健康診断で尿糖・血糖値・HbA1cなどの異常を指摘された方の診察・検査を行っています。健診結果をお持ちのうえご相談ください。

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